Archive for 2009年10月26日

成長が見られる秋

いつの間にか季節は、桜の花が満開だった春から
紅葉した葉が舞い散る秋へと移り変わりました。

 
大きな行事、運動会を終えたこの時期は、子どもたちの
色々な成長を感じられる時期でもあります。
入園、進級してから、園生活のりズムをつかみ
自分のことで精一杯だった子どもたちが、周囲の友達に関心を持ち、
会話を楽しみながら遊び始める。友達を見ながら興味を持ち、
「僕も、私も、やってみようかな?」と挑戦を始める。
繰り返し、繰り返し挑戦をし、出来た喜びを知る。
そして、次への事に、挑戦をしていく。

子どもたちは、出来た喜びを知ると、友達を応援します。
お互いに、励ましあい喜びをわかちあう事が出来ます。
この時期に成長が見られるのも、
日々の経験の積み重ねによるものです。
 
例えば、みんなで、楽しむ運動会、お遊戯・かけっこ・リレー・バルーン・
組体操・和太鼓と年齢によって経験するものが違っても、
過程は同じです。毎日、少しずつの練習を積み重ねて出来上がります。
そこには、先生がいて友達がいます。
結果も大切ですが、それよりも、日々の過程が最も大切になります。
少しずつ確実に、先生とお友達と覚えていき、踊れるようになる。
走れるようになる。太鼓が叩けるようになる。共通の喜びが生まれます。
そして、次への興味がわいてきます。この繰り返しを行う事で、
やる気になり、挑戦する喜びを知っていきます。

時折、「やりたくない。」と、立ち止ってしまうこともありますが、
これは、成長していく中での通過地点、自分の中で思うように出来ない、
どうしよう。という葛藤があり、結果、逃げ出したくなるのでしょう。
大人でも、同じような経験を誰もがした事があるのではないでしょうか?
出来ないより出来た方が、嬉しいですよね。嬉しいと、もっとやりたい、
もっと知りたいと前向きになりますが、出来ないと、どうしよう、
やりたくない、つまらない、と下を向いてしまいます。

子どもたちも、小さい心の中で大人と同じように葛藤しているのです。
だからこそ、あきらめず、逃げ出さず頑張って出来た時の喜びは、
大きな自信へとつながるのです。時には、見守る事も必要です。
自分で考え、選択し行動することには、責任が生じます。
ですから、多少辛いことがあっても取り組むことができます。
きっと、各ご家庭におかれても、お子様の成長が見られるのでは
ないでしょうか?いつでも、子どもたちにとっては、お父さん、お母さん、
お家の方は、頼れる存在です。
ですから、これからもお子様の応援団でいてください。
迷ったりしている時には、背中をそっと押してあげてください。
出来なかった事が出来た時には、共に喜び、褒めてあげてください。
そうすると、子どもたちは、自分の足で歩き始めます。
子どもたちの成長を保護者の方と見守ることが出来ることに、
喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。

副園長 吉井 規子 でした。