Archive for 2013年1月16日

学童の中の やさしさ と戦い

「おかえり」と迎え、「ただいま」と部屋に入るといつものように
宿題と学習が始まる。解らないところがあると、先生に聞くのだが、
子ども同士で教えあう姿が時々見受けられる“こんなの解らないの?”ではなく、
丁寧にわかりやすく説明している姿は、ほほえましく やさしさ の空気が温かく
子ども達を包みこむ。

寒さも感じられぬ、ある小春日和のまだ部屋の日射しが暖かく差し込んでいる時のこと。
3年生の男の子が足を広げ座りこんでいるそのお腹の中を、
1年生が赤ちゃんのように入り込んで寝ようとしている。
まるで、ライオンの父と子が戯れ合っているように、
3年生の男の子はかいがいしく抱き包み込む。
普通であれば、「何甘えているんだい」で終えてしまう私だが、
この時は人としていや動物としての やさしさ と愛のようなものを
感じた瞬間だった。

寒くたって外で遊ぶことが大好きな皆・・・
女の子は縄跳びや少しレベルの高いごっこ遊びに集中し、
男の子はドッヂボール・サッカー、戦いごっこを時間を忘れ、
いつまでも遊びの形を変えながら、「入室」の声がかかるまで続けている。
そんな楽しい遊びの中でも、心の戦いも背中合わせについてくる。
グループ遊びの全体を引っ張る子とそれに従ってついていかなければ
ならない時に、その摩擦が生じる。
人数の多い中、リーダーはまとめ引っ張る。
時として罵声をあびせる事もあるであろう。
その時にリーダーとしての やさしさ が感じとれると、遊びが大きく楽しい
ものになっていく気がする。
言われた者は、その やさしさ を敏感に感じて信頼感につながっていく。

最近、子どもを見ていると学ぶことが多い中で
自分も反省しているこのごろである。

<中島>